ボートレースからつ(唐津競艇場)

唐津競艇場|

ボートレースからつとは

佐賀県唐津市、松浦川沿いにある競艇場です。
2001年開催の「グランドチャンピオン決定戦競走」において、寺田千恵選手が女子レーサー史上初のSG優勝戦進出を果たしたほか、2010年11月26日に行なわれた第2レースで、篠崎元志選手が14年ぶりにレコードタイムを更新するなど、本場で様々な快挙が成されています
マスコットキャラクターは、イルカをモチーフとした「か・らっきー」です。

そんなボートレースからつは、1953年8月7日に開場しましたが、当時は唐津市栄町の埋立地に建設されていました。
競走水面に松浦川を利用していたものの、潮の満ち引きによって最大2m近い水位差があり、干潮時は選手の膝上あたりまでしか水面がないという状況で、問題の多い競艇場として知られていました。
更に1969年2月、“大本命”とされていた瀬戸康孝選手が、松浦川から流れてきた浮遊物を巻き込んでしまい、スタートが遅れるというハプニングが発生。しかし、この件は不問とされ瀬戸選手は6着という結果に終わります。
この判定に対し、多くの競艇ファンが激怒したことで大きな騒ぎとなりました。
これらの状況や出来事を踏まえ、1975年1月に現在地に移転しました。

水面特徴

ボートレースからつの水面は、全国トップクラスの広さを誇ります。
特にピットから2マークまでの距離が178mと、全国一の長さです。
このようなレイアウトであることから、「ピット離れ」の良し悪しがコース取りに大きく影響してきます。
また、十分な助走距離を確保できる点や、水質が淡水寄りの汽水ということもあり、スピード勝負になりやすいのもポイントです。

しかし、だからといって「まくり」が決まりやすいというわけではなく、風の影響によりレース展開が大きく変化します。
ボートレースからつは年間を通して追い風の日が多く、特に冬場は玄界灘から強い季節風が吹きます。
風速4m未満であればインが加速しやすく有利ですが、風速5m以上となるとセンターの「差し」が決まりやすくなります。
舟券購入の際は、その日の風速を踏まえたうえでの分析が必要です。

主要レース

ボートレースからつでは、周年記念競走(GⅠ)「全日本王者決定戦」、企業杯競走(GⅢ)「酒の聚楽太閤杯」が毎年行われています。
また、一般戦も多く開催されており、正月の「佐賀県選手権」、お盆の「唐津市長杯お盆特選」などが人気です。

その他に2010年から試験的に開催されている企画レースも見どころの1つとして挙げられます。

  • 朝イチ特賞:A1級の選手が1号艇に乗艇
  • 軸アツ番組:A1級の選手が1レース目は1号艇、2レース目は2号艇、3レース目は3号艇に乗艇
  • 朝ドキ!からつ:モーニングレース

などが代表的です。
ただし、これらの企画レースは一般戦でのみ行われる点に留意が必要です。

SG(スペシャルグレード)の有無

1978年「第24回モーターボート記念競走」を開催して以降、「全日本選手権競走」「グランドチャンピオン決定戦競走」といったSGを開催しています。
しかし、全国的に見ると過去のSG開催数は少なめです。

施設概要

ボートレースからつは、スタンド棟をメインエリアとする競艇場です。
スタンド棟の周りには、子供と一緒に遊べる遊園地や外向発売所「ドリームピット」、屋外の立見席などがあります。
スタンド棟は1~3Fの全3フロア構成で、1F・3Fに観戦スペースが設けられています。

1Fは、無料の一般席が設けられているフロアです。
席数は2,000席以上で、1マーク側には車椅子専用席もあります。
また、うどんやそば、各種定食などメニューが豊富なレストラン「ホワイト」や、子連れの方が気軽にくつろぐための休憩スペース「くつろぎルーム」などの様々な施設が併設されています。

2Fは「情報コーナー」が設けられたフロアです。
佐賀出身の往年の名選手・瀬戸康孝選手にまつわるグッズや、様々な展示物が飾られています。
2012年3月までは観戦スペースもありましたが、現在は閉鎖されています。

3Fは有料指定席が設けられているフロアです。
2マーク側にテーブル・椅子がセットになった席があり、1マーク側にロイヤル席が用意されています。ロイヤル席にはシングルシート(70席)とペアシート(30席)があり、いずれも卓上モニターが設置されています。
また、レストラン「イエロー」やマッサージチェア、カフェテラスなどの一息つけるスペースが充実しているのも嬉しいポイントです。

アクセス方法

ボートレースからつでは、本場開催日に限り交通費キャッシュバックサービスが実施されています。
キャッシュバックの対象は以下のとおりです。

  • 福岡都市高速道路、西九州福岡前原道路、厳木多久有料道路の料金
  • 福岡市営地下鉄空港線、箱崎線、七隈線、JR筑肥線、JR唐津線の電車代

当日購入した舟券(1,000円分以上)と上記の領収書を1F中央エントランスに持参すると、片道1回分の交通費を返金してもらえます。
ただし、受付時間が限られているので注意が必要です。
モーニングレース開催日は11:25~13:25、GⅠ・GⅡ開催日は13:00~15:20となっているので、利用する場合は時間内に受付を済ませましょう。

電車場合

  • JR筑肥線「東唐津駅」下車 無料送迎バス約5分

※無料送迎バスの運行スケジュールは、ボートレースからつの公式ホームページをご覧ください。

場合

  • 福岡都市高速より、西九州自動車道「唐津IC」から約3分
  • 長崎自動車道「多久IC」から国道203号線経由で約30分