ボートレース芦屋(芦屋競艇場)

芦屋競艇場|

ボートレース芦屋とは

福岡県遠賀郡芦屋町の南部にある競艇場です。
2010年7月9日に、業界初となるモーニングレース「サンライズレース」を実施したことで話題を呼びました。当初は期間限定で開催する予定でしたが、あまりに反響が大きかったことから、継続開催することが決定し、今やこの競艇場を代表する名物レースの1つとなっています。
また、車で約30分の距離に「ボートレース若松」があり、レースが併催されることもあります。
そんなボートレース芦屋のマスコットキャラクターは、アシカをモチーフにした「アシ夢」です。

ボートレース芦屋の歴史は、1952年11月7日、戦後復興のための財源確保を目的に、遠賀川河口に開場したことから始まりました。
しかし、遠賀川をそのまま競走水面として利用していたため、悪天候によるレース中止、川に捨てられたゴミが流れてくるといったトラブルが多発します。
更に1966年、遠賀川が一級河川に指定され、河川敷に水上施設を設置すること自体禁止となりました。
このようなことから移転が決まり、1969年3月にボートレース芦屋が完成。翌4月に初開催が行われました。

水面特徴

ボートレース芦屋のコース別戦績を見てみると、1号艇の1着率が最も高いことがわかります。
しかし、決して「ボートレース芦屋=インが強い競艇場」というわけではありません。モーニングレースである「サンライズレース」が大きく関係しているので、勘違いしないよう注意が必要です。
サンライズレースでは、第1~5レース・第8レースの1号艇に、実力のあるA級選手が配置されます。
つまり、1日のレースのうち、半分はA級選手がインを走行することになります。
その結果、自然に1号艇の勝率が上がるわけです。
データの数字だけにとらわれるのではなく、水面の特徴をしっかり押さえておく必要があります。

ボートレース芦屋の水面は、全国屈指の静水面といわれています。
淡水の人工プールなので潮や波の影響を受けることがなく、またバック側に群生する葦が防波堤の役割をしていることが大きな理由です。
このようなことに加え、コース幅が広く、スピード重視の走りやすい競艇場といえるのもポイントです。そのため「全速まくり」「全速差し」が決まりやすく、3号艇・4号艇がトップに躍り出る展開も少なくありません。

ただし、年間を通して追い風の日が多い点に注意が必要です。
時には風速が5mを超える日もあり、そういった日はターンが流れやすく、インの信頼度が低下します。
とはいえ、ダッシュ勢も全速スタートを決めにくくなるため、決まり手としては「差し」が多くなります

主要レース

ボートレース芦屋を代表するレースとして、周年記念競走(GⅠ)「全日本王座決定戦」、企業杯競走(GⅢ)「アサヒビールカップ」などがあります。
また、マスコットキャラクター「アシ夢」にちなんだ「アシ夢ダービー」や、「福岡県内選手権大会」「ゴールデンウィーク特選レース」などの一般戦も数多く行われています。

そして、モーニングレース「サンライズレース」もこの競艇場を代表するレースの1つです。
これは第1~5レースを「サンライズ戦」、第8レースを「昼どき戦」とし、それぞれA・B級選手を混合させて開催するというものです。
A・B級選手の数、配置については各レースで異なるため事前にしっかり確認しておきましょう。

SG(スペシャルグレード)の有無

ボートレース芦屋では、1958年に「第4回モーターボート記念競走」が開催されました。
それ以降「競艇王チャレンジカップ競走」「グランドチャンピオン決定戦競走」などのSGが開催されています。
とはいえ、全国的に見れば過去の開催数は少なめです。

施設概要

ボートレース芦屋は、B1~3Fまでの4フロア構成です。

B1Fは「キッズ・レディースルーム」「授乳室」などの小さいお子様を連れている女性に嬉しい施設があります。特にキッズ・レディースルームは窓越し、または映像でレースを観戦できるため、子守をしながらレースを楽しみたい方にオススメです。

ボートレース芦屋のメインフロアである1Fには、多種多様な施設が豊富にあります。
年間を通して様々なイベントが行われる多目的ホール「夢リア」、子供が遊べる広場「キッズプレイランド」、インフォメーションや売店などが見られます。
また、無料一般席が1,600席あり、レース観戦を楽しむこともできます。モニターもあるので、水面があまり見えない位置に座る方も安心です。

2Fは有料の指定席やレストランがメインとなるフロアです。
指定席はペアシートが約600席、シングルシートが約90席あり、5~10人で利用可能なグループシート「アシ夢BOX」もあります。
ペアシート・シングルシートは、「モーニング割引」でお得に指定席券を購入することも可能です。
受付時間は開門から第3レース開始までなので、必要な方は早めに受付を済ませるようにしましょう。
また、レストラン「まんぼう」にはモニターが設置されており、食事をしながら観戦することもできます。

3Fは有料指定席、「ロイヤル席」が設けられているフロアです。
1Fにあるロイヤル専用エレベーターで受付まで行くことができます。
ロイヤル席は全52席で、各席に卓上モニターが設置されています。
競走水面を見渡しつつ、1人でゆっくり観戦できる快適空間となっています。

アクセス方法

電車場合

  • JR鹿児島本線「遠賀川駅」「折尾駅」「黒崎駅」下車 無料タクシー
  • JR鹿児島本線「戸畑駅」下車 無料送迎バス約50分

※無料送迎バスの運行スケジュールは、ボートレース芦屋の公式ホームページをご覧ください。

場合

  • 「若戸大橋」を降りて芦屋方面に約30分
  • 「遠賀大橋」を渡って芦屋方面に約25分
  • 九州自動車道「古賀IC」を降りて国道3号線を北九州方面に約40分