ボートレース桐生とは
群馬県みどり市にある、24競技場の中で最も新しい競技場です。
桐生市主催により、1956年11月8日に「桐生競艇場」として開設されました。
現在はみどり市が主催しており、2010年から「ボートレース桐生」に改名しています。
1997年9月20日、国内初となるナイター競走「アクアンナイト(現在のドラキリュウナイター)」を開催したことで、“ナイター競走発祥の地”として有名です。
2003年に売上の低迷が原因で一時は閉鎖が検討されたが、経営改善やナイター競走の成功により集客力がアップし、現在では全競艇場の中でもトップクラスの売上をあげています。
水面の特徴
桐生競艇場は24競艇場の中で最北に位置しており、最も標高が高い競艇場です。
そのため、他の競艇場に比べ酸素濃度が低く、低気圧なのが特徴です。
モーターのパワーが落ちやすくなるので、持久戦よりもダッシュ勝負に適した競艇場といえます。
それに加え、ピットから2マークまでの距離が165mと、全国3位の長さに設定されているのもポイントです。
ピット離れが良ければインコースを取りやすく、逃げ切る展開に持ち込むことが可能です。
また、春先と冬は風の影響を受けやすいことも特徴です。
冬は群馬県中央部から東南部にかけ「赤城おろし」と呼ばれるからっ風が吹きます。これが追い風になったり、1マークの水面を荒らす可能性があります。
そもそも冬は気温の低下でエンジンの出力が上がりやすいこともあり、スタート時の加速がつきやすくなります。最北に位置する桐生競艇場は、特にこの影響を受けやすいです。
一方、夏と秋は風の影響が少なく、特に夏は水面が穏やかになりやすいです。
そのため、「まくり」が決まりやすくなります。
これらの点を考慮したうえで予想することが重要になってきます。
ボートレース桐生の水は、阿左美沼を利用している「淡水」です。
淡水は海水に比べ硬い性質を持っているので、モーターの出力が弱ければ、思うようにスピードを出せない可能性があります。
また、浮力がないため体重による影響も受けやすいです。
体重が軽いレーサーや女性レーサーが有利になりやすいといえます。
主要レース
ボートレース桐生で開催される主なレースとして、「赤城雷神杯」「サッポロビールカップ」があります。
「赤城雷神杯」はGⅠのひとつで、桐生競艇場の開設を記念して年に1度行われる周年記念競走です。
原則として、主催者が推薦したA1選手のみ出場資格が得られます。
優勝賞金は900万円と、GⅠ(プレミアムGⅠを除く)の中では最高額となります。
一方「サッポロビールカップ」は、企業杯のひとつでサッポロビールがスポンサーとなり行われるGⅢです。
「赤城雷神杯」と同様、年に1度開催されます。優勝賞金は100万円以上となります。
また、一般戦としては「群馬ダービー」「上毛新聞社杯」「お盆レース」なども開催されています。
そのほかにマスコットキャラクター「ドラキリュウ」にちなんで、「東京中日スポーツ杯ドラキリュウ男女W優勝戦」「ドラキリュウカップ」などが開催されることもあります。
それに加え、2010年4月から全開催日(SGおよびGⅠを除く)に「一攫千金レース」も行われています。
「一攫千金レース」は、第1レース・第6レースに行われます。
第1レースは、4号艇にA級選手、それ以外はB級選手が配置されます。また第6レースは、1号艇にA級選手、それ以外にB級選手が配置されます。
そして「いちごレース」というものも開催されています。
これは第8レースの1号艇・5号艇にA級選手を配置するのが特徴です。
SG(スペシャルグレード)の有無
ボートレース桐生では、SGが行われることもあります。
1971年に「第17回モーターボート記念競走」を初開催して以降、「全日本選手権競走」「グランドチャンピオン決定戦競走」「オーシャンカップ競走」などの様々なSGが行われています。
施設概要
ボートレース桐生は、メイン施設となる「南ウィング」と外向発売所の「ドラショップ」で構成されています。
「南ウィング」内にはアクティブビューやインペリアルビューなどのレースを観戦可能なスペースがあり、レース開始と共に照明が消える演出があります。
アクティブビューは、一般席であればどこでも無料で自由に観戦可能です。ですが、グループで利用可能な「わいわいシート」は有料となるので、その点は注意が必要です。
一方のインペリアルビューは、全席指定のゆったり空間となります。
5人掛けの席があるエグゼクティブシートや、個人でじっくり予想や観戦が可能なファーストシートなど、6種類にも及ぶ観戦スペースが用意されています。
ファーストシートのA席であれば、1日中座ったまま投票することができます。
また、レース前に腹ごしらえをするのにピッタリなレストランも充実しています。
低価格でボリュームたっぷりのソースカツ丼やラーメンセットなどを食べられる「新井食堂」や、スナック菓子・サンドウィッチなど手軽に食べられるメニューがそろっている「パリット」などが挙げられます。
また「ドラショップ」にも快適に観戦可能な有料指定席や、朝の7時半から営業しているモーニングエリアなどが設けられています。
アクセス方法
電車の場合
東武桐生線「新桐生駅」下車 徒歩約30分もしくは往路無料タクシーで約5分
JR両毛線「岩宿駅」下車 徒歩約15分もしくは無料巡回バスで約3分
※往路無料タクシーおよび無料巡回バスの運行時間については、ボートレース桐生の公式ホームページをご確認ください。
車の場合
北関東自動車道「太田藪塚IC」から桐生市方面に約6km(所要時間:約15分)