
ボートレース津とは
三重県津市藤方にある競艇場です。
水面が全競艇場の中で2番目に広く、また舟券発売機を初めて導入した競艇場としても有名です。
全国の競艇場の中で最も歴史が古く、1952年7月4日に第1回ボートレースの開催が行われました。
当初は岩田川河口にレース場がありましたが、1969年に現在の場所に移転したという経緯があります。
2000年には現在のスタンドが開設され、2011年に外向発売所「津インクル」がオープンしました。
JR・近鉄津駅、近鉄津新町駅から無料送迎バスが運行しているほか、会場周辺に5つの無料駐車場があります。
収容可能な総台数は2,400台以上で、遠方からでも気軽に足を運びやすいのが魅力です。
水面の特徴
伊勢湾に近いボートレース津の水質は、海水と淡水のちょうど中間あたりです。
純粋な海水より塩分濃度は低めですが、水質は柔らかく浮力が働くのが特徴です。
体重が重い選手であっても、レースを有利に運ぶことができるでしょう。
水面は完全なプール型で、水位が大きく変動することはほとんどありません。
しかし、風については必ずチェックしておきましょう。
ボートレース津は立地的に、夏は伊勢湾からの季節風・冬は鈴鹿山脈からの吹き下ろしが直撃しやすいです。
特に鈴鹿山脈からの吹き下ろしは「鈴鹿おろし」と呼ばれるほど強風で、風速5mを超えるような日は水面状態が著しく悪化します。
そのため、インコース・アウトコース問わず苦戦する可能性が高く、レースが大荒れしやすいのが特徴です。
また、1マークのホーム側が広く、枠番なりに並びそうな場合でも、各選手の駆け引きや走り方でレース展開が変わりやすいこともポイントです。
このように、様々な要素により大番狂わせが起きやすいことから、高額舟券・万舟券が期待できる競艇場として知られています。
主要レース
ボートレース津で開催される主要レースとして、周年記念競走(GⅠ)の「つつじ賞王座決定戦」があります。1953年に第1回が開催されて以来、ほぼ毎年行われています。
地元の有力選手や、豪華な面々が集結する注目レースです。
しかし、この名称で開催されたのは、令和元年(2019年)5月に行なわれた「第67回つつじ賞王座決定戦」が最後です。
また、企業杯競走(GⅢ)として「マキシーカップ」があります。
三重交通がスポンサーを務めるレースで、優勝者には賞金・その他副賞が贈呈されます。
こちらも「つつじ賞王座決定戦」と同様、基本的に年1回行われます。
その他にはGWに開催される「スポーツニッポンパール賞競走」、お盆に行なわれる「中京スポーツ・三重テレビ納涼しぶき杯争奪戦競走」なども有名です。
SG(スペシャルグレード)の有無
ボートレース津では、競艇レースにおける最高位・SG競走が開催されることもあります。
過去に行なわれたSGとして、「モーターボート記念競走」「競艇王チャレンジカップ」「全日本選手権競走」などがあります。
しかし全国の競艇場に比べると、SGの開催回数は少なめです。
施設概要
ボートレース津は、4フロア構成です。
メインフロアの1Fは屋外に無料観戦スペースがあり、白熱するレースを間近で見ることができます。
ただし椅子やベンチは無いので、立ち見か段差に腰を掛けて観戦しなければいけない点は注意が必要です。
また、トークイベントや選手インタビューのステージとなる「ツキツクステージ」、トロフィーや各競艇場のマスコットのぬいぐるみなどが展示されているスペースなど様々なスポットがあります。
フードコートや売店も併設されているため、小腹が空いたときにも問題はありません。
2Fは、基本的に閉鎖されているフロアです。大きなレースの開催日に一般席が開放されるほか、何かしらのイベントが行われる際にはイベントホール「ツッキードーム」が開場します。
3Fは投票所や飲食店などがあるフロアです。
人気なのはレストラン「味どころ御飯艇」で、安くてボリュームたっぷりのメニューが豊富にあるほか、窓際のカウンター席から競走水面を見ることも可能です。
そして4Fは、有料指定席が設けられているフロアです。
「A指定席」・「B指定席」に分かれており、自分に合ったほうを選ぶことができます。
A指定席は、個人スペースが確保されたテーブル付きの観戦席です。各テーブルに卓上モニターがあるので、各種情報やレース映像をくつろぎながら見ることができます。
また、分煙もしっかりされているので、喫煙者も非喫煙者も快適に観戦できます。
一方B指定席は、テーブル付きのペアシートがある観戦席です。家族や友人、恋人と楽しく観戦することができます。
ただし、モニターは設置されていないので注意する必要があります。
その他に、最大6名で利用できるソファーボックス、冷房完備の個室で楽しめるペアボックスなど、プレミアム指定席も用意されています。
A指定席・B指定席に比べると、料金が少し高くなりますが、より快適にボートレースを楽しめることでしょう。
アクセス方法
電車の場合
ボートレース津へのアクセスは、電車が便利です。
- JR/近鉄「津駅」下車 無料送迎バス25分
- 近鉄「津新町駅」下車 無料送迎バス30分
※無料送迎バスの運行は、本場開催日に限ります。運行スケジュール等は、ボートレース津の公式ホームページをご覧ください。
車の場合
- 伊勢自動車道「津IC」または「久居IC」から約20分