常滑競艇場とは
愛知県常滑市の西部に位置する競艇場です。
「ボートレースとこなめ」「とこなめボート」と呼ばれることもあります。
マスコットキャラクターは、招き猫がモチーフの「トコタン」です。元々は常滑競艇場のマスコットキャラクターとして誕生しましたが、2014年からは常滑市のマスコットキャラクターとしても活躍しています。
常滑競艇場は、常滑市主催で1953年7月10日に開場しました。
1983年8月にはリニューアルを行い、新たにメインスタンドや子供向け施設などがオープンし、ボートレースをより快適に楽しめるようになりました。
また、1993年3月に競走水面の拡幅工事が完了したことで、全国有数の広さを誇る競艇場として知られるようになります。
その後も「ボートピア川崎」「ボートピア名古屋」といった場外発売所、外向発売所「ウィンボとこなめ」をオープンし、現在に至ります。
水面の特徴
常滑競艇場の水質は、伊勢湾を利用しているので海水です。
レース中は水門を閉じているため、潮の満ち引きにより水位が大きく変化することはありません。
スピードを出しやすく、比較的走りやすい競艇場です。
その一方で、風の影響を受けやすいという特徴があります。
水面の西側に防風ネットが設けられていますが、それでも伊勢湾からの強い西風の影響を受けることが多くあります。
現に風の影響でスタートを失敗するケースが少なくないことから、競艇ファンの間では“日本一フライングの多い競艇場”として広く知られています。
特に夏・冬は強い向かい風が吹きやすく、アウトコースが伸びる可能性があります。
とはいえ、常滑競艇場の1着率はインが圧倒的に高く、他の競艇場と同様にインが強いことに変わりはありません。
その理由は、スタートライン上のホーム側が57mと広いことが挙げられます。
全競艇場の中でも広く作られており、これによってアウトがまくりずらくなっています。
たとえダッシュ勢でも、スタートでインと大きな差をつけなければ、「まくり」を決めるのは困難でしょう。
主要レース
常滑競艇場で開催される主要レースとして、「トコタンキング決定戦」が挙げられます。
周年記念競走(GⅠ)であり、名前の由来はマスコットキャラクターのトコタンです。
初開催時は「水の王者決定戦」という名称でしたが、以後「全国争覇特別競走」「マーメイドグランプリ」などの改称を経て、現在に至ります。
また、外向発売所「ウィンボとこなめ」の周年記念競走も行われています。
そのほか、企業杯競走(GⅢ)である「INAX杯とこなめ大賞」や「中日カップ」、新鋭リーグ戦「若獅子杯」、女子リーグ戦「レディース笹川杯」などが有名です。
SG(スペシャルグレード)の有無
常滑競艇場は、ときにSG競走の会場になることもあります。
初開催は1967年の「第13回モーターボート記念競走」で、それ以降も「総理大臣杯競走」や「笹川賞競走」、「グランドチャンピオン決定戦競走」などが行われています。
施設概要
常滑競艇場は3フロア構成で、各フロアに観戦スペースが設けられています。
1Fには屋内一般席・屋外一般席があり、いずれも無料の自由席です。
2Fにも一般席がありますが、こちらは屋内スペースのみとなります。
また、レディース・カップル席やロイヤル席も利用可能です。
レディース・カップル席はその名の通り、男女1名ずつ、もしくは女性2名で利用可能なペアシートです。
利用自体は無料ですが、事前に指定席券を購入しなければいけないので注意してください。
指定席券は、2Fのレディース・カップル席受付にて発行可能です。
一方のロイヤル席は有料席であり、1,000円の入場料がかかります。
入場券は1Fの総合案内所内にある、ロイヤル席入場券発売所で購入可能です。
ロイヤル席については、2~6名で利用できるグループ席も設けられています。
事前予約制なので、複数人でレースを楽しみたい方は早めに申し込むことをオススメします。
3Fには、有料席として「マリンフロアー」が設けられています。
入場料は300円と安く、無料でドリンク飲み放題というサービスもついているのが特徴です。
屋内スペースのため天候や気温を気にすることなく、快適にレースを楽しむことができます。
また、会場内には一般席以外にも様々な施設やスペースがあります。
安くて美味しいメニューが充実してるフードコート、常滑が生んだスター・池田浩二選手のメモリアルコーナー、イベントや選手インタビューが行われる「トコタンホール」などが代表的です。
その他に「女性・子どもルーム」や、屋外の「なかよしひろば」など、小さいお子様と遊べるスペースも充実しています。
アクセス方法
電車の場合
- 名鉄常滑線「常滑駅」下車 徒歩5分
- 名鉄空港線「常滑駅」下車 徒歩5分
車の場合
- 知多横断道路「常滑IC」から5分