ボートレース蒲郡とは
愛知県蒲郡市にある競艇場で通称「ボートレース蒲郡」です。
1955年8月13日、蒲郡市主催で開場しました。全国で23番目に開場した比較的新しい競艇場です。
2006年からは全レースをナイター競走として開催するようになり、それにより大幅な売上アップを実現しました。
2008年には年間売上が1000億円を超え、全競艇場においてトップの売上高を達成。それ以降も、安定して高い売上を維持しています。
ボートレース蒲郡では、半魚人をモチーフにした「トトまる」がマスコットキャラクターを務めます。
会場内や周辺の施設においては、ボートレース以外のイベントが開催される点も見どころです。
「ITUトライアスロンワールドカップ蒲郡大会」や各種フリーマーケット、また「農林水産祭」などが毎年行われています。
水面の特徴
蒲郡競艇場は、1年を通して水面が荒れにくいボートレース場です。
会場が三河湾の内側にあることから、元々潮の満ち引きや風の影響を受けにくいという特徴がありました。それに加え2014年に新スタンド、2015年に立体駐車場が開設され、より一層風の影響を受けなくなったといわれています。
また、水質は海水ですが、塩分濃度が低いのもポイントです。
クセが少なく、選手の実力差や機体のパワー差が結果に直結しやすい競艇場といえます。
そんな蒲郡競艇場は、1マークのバック側が156.7mと全国一の広さでも有名です。
1マークのバック側が狭い場合、旋回時に対岸や他の機体に衝突する危険性があるため、通常はインコースを走る選手がある程度スピードを制御します。
それに比べ、1マークのバック側が広い蒲郡競艇場はクラッシュの危険性が低く、インコースも思い切った走行ができます。
その結果、白熱するスピードレースが展開されやすくなります。
主要レース
蒲郡競艇場を代表するレースとして、「オールジャパン竹島特別」があります。
毎年3月頃、蒲郡競艇場の開場を記念して行われる周年記念競走(GⅠ)です。
グランプリで優秀な成績を収めた選手やSGタイトルホルダーなど、毎年選ばれた有力選手が集まり、熱いレースを繰り広げます。
また、企業杯競走(GⅢ)として行われる「KIRIN CUP」も、人気の高いレースです。
その他には、正月開催の「新春特別覇者決定戦」、GW期間中に行われる「竹島弁天杯争奪戦」、女性レーサー達による「蒲郡クイーンカップ」などが代表的なレースとして挙げられます。
SG(スペシャルグレード)の有無
蒲郡競艇場では、1971年に開催された「第6回総理大臣杯競走」を皮切りに、数々のSGが開催されてきました。
具体的には「モーターボート記念競走」「笹川賞競走」「グランドチャンピオン決定戦競走」などが挙げられます。
施設概要
蒲郡競艇場は全4フロア構成で、各階にボートレースをより楽しめる施設、設備が用意されています。
まず1Fは、本会場のメインフロアであり、スタンド側に無料観戦スペースが設けられています。
屋内ではありますが、水面との距離が近いため迫力あるレースを間近で見ることができます。
また、フロア中央に設けられている案内所とボートステーションも、ボートレースを楽しむために欠かせない施設です。
案内所では、舟券の買い方やボートレースの楽しみ方を教えてもらえるほか、レースの撮影許可をとることもできます。
一方ボートステーションでは、ペアボートやイベントの申し込みをすることが可能です。
この他にイベントやセレモニーの会場となるセンターコート、手軽に食事をとれるフードコート、小さいお子様と遊ぶのに適したキッズコートなどが設けられています。
2Fはレンタルルームのあるフロアです。
6人用のレンタルルーム・2人用のペアレンタルが用意されており、複数人で一緒にレースを楽しめます。しかし、部屋数が決まっていること・有料であることに注意が必要です。
3Fは、様々な種類の観戦スペースが設けられているフロアです。
誰でも無料で利用可能な一般席、モニター完備の個室で観戦できるロイヤルボックス、窓際で大迫力のレースを楽しめるスプラッシュルームなどがあります。
快適にレースを楽しめるのは間違いありませんが、レンタルルーム同様席数には限りがあります。
利用する場合は、早めに指定席券を購入することをオススメします。
4Fは、レンタルスペースとして貸出可能な特別ラウンジが設けられたフロアです。
時間を決めて貸し切ることが可能なので、大人数でのパーティーやイベント、会議など様々なシチュエーションで利用可能です。
ただし利用可能日時が決まっているので、当日にトラブルがないよう予め確認しておきましょう。
アクセス方法
電車の場合
- JR東海道本線「三河塩津駅」下車 徒歩5分
- JR東海道本線「蒲郡駅」下車 無料送迎バス約10分
※無料送迎バスの運行スケジュールは、蒲郡競艇場の公式ホームページをご覧ください。
車の場合
明豊道路を利用する場合
- 「蒲郡西IC」から柏原街道(県道323号線)を南に約10分
東名高速道路を利用する場合
- 「岡崎IC」から県道248号線を南に約30分
- 「豊川IC」から蒲郡方面に約30分
- 「音羽蒲郡IC」からオレンジロードを経由して約15分