ボートレース徳山とは
山口県周南市の南部にある競艇場です。
太華山の麓にあり、瀬戸内海に面していることから、美しい自然の景観を見ることができます。
マスコットキャラクターは、スナメリをモチーフにした「すなっち」です。
2011年2月、ボートレース芦屋に続き全国2番目にモーニングレースを開催した競艇場として有名です。
ボートレース徳山は、戦後復興の財源確保を目的に1953年8月28日、周南市(当時の徳山市)主催で開場しました。
初日の入場者数は4,000人以上で、220万円以上の売上高を記録しました。
その後、1980年に東スタンド、1999年に西スタンドを新設し、2017年には中央スタンドの建て替えを行うといったように度々改装をしています。
ですが東スタンドは、中央スタンドの建て替え後、2017年8月のレースを最後に閉鎖しています。
水面の特徴
ボートレース徳山の水面は、瀬戸内海を利用しているため、海水です。
故に、潮の満ち引きによる水位の変化がレースに影響する可能性があります。
例えば普段より水面が上昇している満潮時は、風や引き波によりうねりが発生する可能性があります。これによって水面が荒れると、センターやアウトの選手が思い切ってスピードを出せず、「イン逃げ」が決まりやすくなります。
また、満潮時と干潮時で潮位が3m以上も変わる点もポイントです。潮位にこれだけ差があると、スタートの際、目標物の見え方も大きく変わってきます。
その結果、スタートを失敗する可能性が高まります。
逆に干潮時は水面が穏やかで、機体のパワー勝負になりやすいのが特徴です。
このように、潮の満ち引きはレースに大きく影響してきますが、それでもなお1号艇の勝率が高いのがボートレース徳山の特徴です。
ボートレース徳山ではモーニングレースをはじめ、A級レーサーやそれに準ずる技量を持つレーサーを1号艇に配置したシードレースが多く行なわれます。
そのため、水面状態に左右されることなく1号艇が安定した走りを見せる展開が少なくありません。
ボートレース徳山の公式ホームページに掲載されている「潮汐表」、レースの種類・出場選手などにも注目して、予想を立てるようにしましょう。
主要レース
ボートレース徳山を代表するレースとして、モーニングレース「グッドモーニング徳山」があります。
1号艇にA級選手を置き、なおかつ進入固定で行われる「モーニングSP」、シリーズリーダーをはじめ好成績を残した選手が多く出場する「グランプリ戦」など、特色あるレースが第1~3レース・第8レースで行われます。
ちなみに、2020年11月現在、モーニングレースを開催してる競艇場はボートレース鳴門、ボートレース徳山、ボートレース芦屋、ボートレース唐津の4ヶ所です。
また、周年記念競走(GⅠ)「徳山クラウン争奪戦」、企業杯競走(GⅢ)「大塚SOYJOYカップ」が毎年行われます。
その他に正月開催の「yab山口朝日放送杯争奪戦競走」、お盆に行われる「黒神杯争奪戦競走」といった一般戦も人気です。
SG(スペシャルグレード)の有無
2018年6月、「グランドチャンピオン決定戦競走」が開催されました。
ボートレース徳山において、SGの開催はこれが初となります。
この開催をきっかけに、今後も様々なSGが開催される可能性があります。
施設概要
ボートレース徳山は、「中央スタンド」「東スタンド」「西スタンド」の3エリアに分かれています。
ですが、東スタンドは休館中のため、実際に利用可能なのは中央スタンド・西スタンドの2つです。
中央スタンドは1~3Fの3フロア構成です。
1Fには子供と遊べる「キッズテラス」や「キッズルーム」、トークショーなどのイベント開催場所として使用される「ラウンジ」などが設けられています。
また、レースを間近で見ることができる屋外観戦エリア「ウッドデッキ」も用意されており、無料で利用することができます。
2Fには、自由に利用可能な一般席・利用者限定の半個室空間「すなっちシート」・見晴らしのいい屋外デッキから美しい景色と共にレースを楽しめる「オープンデッキ」と、3タイプの観覧席が用意されています。
3Fには、「6艇」にちなんで名付けられた特別観覧施設「ROKU」があります。
選手とファンが交流したり、競艇初心者のためのイベントを開催するといった目的で使用されます。
また、各種団体・グループが懇親会やセミナーの場として無料で利用することもできます。
一方の西スタンドも、1~3Fの3フロア構成です。
1Fはピロティとロビーのみで、レースは2F・3Fで観戦できます。
2Fには、無料の屋外観戦用スペース「ペデストリアンデッキ」があります。
見晴らしがよく、壮大な風景と白熱したレースを楽しむことができます。また、屋内に冷暖房完備の観戦スペースもあるので、その日の気分や好みで選ぶことができます。
3Fは、有料指定席が設けられているフロアです。
屋外にはペデストリアンデッキもありますが、屋内にある席は有料指定席なので注意が必要です。
指定席券売場、有料指定席入場口は同フロアにあります。
ちなみに、フードコートは屋外にあります。
屋内にも売店はありますが、他の競艇場に比べると飲食可能なスペースが少ないです。
長時間利用したい場合は、その点に留意する必要があります。
アクセス方法
電車の場合
- JR山陽本線「徳山駅」下車 みなと口より無料タクシー約15分
- JR山陽本線「櫛ケ浜駅」下車 駅前より無料タクシー約5分
- JR山陽本線「下松駅」下車 南口より無料タクシー約10分
ボートレース徳山からは徳山駅行き・下松駅行きの無料送迎バスが出ているので、帰りはそちらを利用するといいでしょう。
※無料タクシー、無料送迎バスの運行スケジュールは、ボートレース徳山の公式ホームページをご覧ください。
車の場合
- 山陽自動車道「徳山東IC」から県道366号線経由で約15分