ボートレース宮島とは
広島県廿日市市にある競艇場で、日本三景の1つ「安岐の宮島(厳島)」の対岸に位置しています。
マスコットキャラクターは、サルをモチーフにした「モン太くん」です。
晴れた日には大鳥居をはじめ、安岐の宮島ならではの美しい風景を望むことができます。
宮島行きのフェリー乗り場のすぐ隣に位置するため、観光ついでに気軽に遊びに行きやすい競艇場といえます。
そんなボートレース宮島は1954年11月1日、宮島ボートレース企業団主催のもと開場しました。
近年に大幅な改装が行なわれたため、外観や内装は新しくなっています。
また、2015年2月22日には、外向発売所「PALBOAT宮島」をオープン。全国の競艇場で開催されるレースも気軽に楽しむことができます。
水面の特徴
ボートレース宮島は瀬戸内海を利用しています。
そのため水面は海水であり、潮の満ち引きの影響を受けやすい特徴があります。
この競艇場において、満潮時と干潮時の水位の差は最大で約3mです。
満潮時は普段より大幅に水位が上昇し、水面を囲う堤防にまで水が及びます。
これにより水面に大きなうねりが発生しやすくなるほか、堤防が防風壁としての役割を担うことができず、風の影響も受けやすくなります。
その結果、操縦が難しくなったり、全速力のスピード勝負に持ち込めなかったりすることで、センターの試合運びが苦しくなる傾向にあります。
一方、インコースは普段よりも「イン逃げ」が決まりやすくなり、展開を有利に運ぶことができます。
このような特徴から、1号艇の1着率は高いものの、他の競艇場に比べるとその勝率は安定しないという点に注意が必要です。
その理由は、風の影響です。
ボートレース宮島に吹く風の特徴として、午前中は強い向かい風、午後からは追い風に変わる点が挙げられます。特に満潮時は風の影響を受けやすく、時間帯によって水面の状態やコースごとの有利・不利が大きく変化します。
このような環境の変化に慣れていない選手では、いくらインコースで出場しても思ったような走りができず、好成績を残すことができません。
逆に、競艇場の特徴や性質を理解している地元選手や、何度もボートレース宮島で走っているベテラン選手であれば、センターまたはアウトコースであっても挽回できる可能性は大いにあります。
主要レース
ボートレース宮島では年1回、周年記念競走(GⅠ)として「宮島チャンピオンカップ」が開催されます。
また、毎年2月頃に開催される「ファン謝恩岩田杯競走」も、ボートレース宮島を代表するレースの1つです。
一般戦になりますが、SGの常連選手が多く出場するため、この競艇場で行われるレースの中でもトップクラスの盛り上がりを見せます。
その他に新鋭リーグ戦「厳島昇龍決戦」、女子リーグ戦「ジャパンネット銀行プリンセスカップ」、一般戦として開催される「日韓スポーツ栄光楯広島ダービー」「サンケイスポーツ若葉賞競走」「スポーツニッポン杯」なども有名です。ちなみに、企業杯(GⅢ)については、特定の協賛企業が固定されていません。
SG(スペシャルグレード)の有無
ボートレース宮島において、初のSG競走開催は1961年の「第7回モーターボート記念競走」です。
それ以降「第8回グランドチャンピオン決定戦競走(1998年)」、「第5回オーシャンカップ競走(2000年)」など、様々なSGが開催されています。
とはいえ、全国的に見れば開催数はそこまで多くありません。
施設概要
ボートレース宮島は、1~4Fの全4フロア構成です。
しかし2Fは閉鎖されていて、椅子が並んでいるラウンジスペースのみ利用可能な状態です。
そのため、基本的に1F・3~4Fでレースを楽しむことになります。
全フロアで無料Wi-Fiが利用可能なので、スマホやパソコンをお持ちの方も安心です。
1Fは、無料の海上デッキが設けられたメインフロアです。
入場ゲート手前に指定席発売所があるので、必要な方は先に指定席券を購入しておきましょう(入場後も、再入場券を発行してもらうことで買うことができます)。
フロア内には、うどんメニューを中心に提供する「福ちゃん」や「第10売店」、メニューの種類や数が充実している「カフェ・ヴェッセル」といった飲食店が併設されています。
また、子供と入場できる「キッズルーム」、イベントの開催場所となっている「イベントホール」などもあります。
3Fは、無料で利用可能な自由席と、キャッシュレス会員専用の「もみじ席」が観覧席として設けられています。
また、このフロアにも「カフェ・ヴェッセル」、定食メニューが豊富な「第1食堂」といった飲食店があります。
4Fは、誰でも自由に利用可能な無料の一般席と、有料の指定席が設けられているフロアです。
1マーク側が一般席、2マーク側が指定席なので間違えないように気を付けましょう。
また、指定席には「ブロンズシート」「ゴールドシート」「プレミアシート」の3種類がある点に留意する必要があります。
ブロンズシートはシングルシート、ペアシート、ハッピールーム(8人部屋)の3種類で、ゴールドシート・プレミアシートはそれぞれ1種類のみとなっています。
いずれもタッチパネルモニター完備で、フリードリンクのサービスもあります。
ゴールドシート・プレミアシートでは、在席投票も可能です。
アクセス方法
電車の場合
- JR山陽本線「宮島口駅」下車 徒歩約3分
- 広電宮島線「宮島口駅」下車すぐ
車の場合
- 山陽自動車道「廿日市IC」から約5分
- 山陽自動車道「大野IC」から約10分
※時間帯により国道2号が渋滞するため、ボートレース宮島では電車またはバスの利用を推奨しています。