ボートレースびわこ(琵琶湖競艇場)

びわこ競艇場 ボートレースびわこ|

ボートレースびわことは

滋賀県大津市、琵琶湖の南岸に位置する競艇場であり、正式名称は「琵琶湖モーターボート競走場」です。滋賀県庁主催のもと、1952年に開場しました。
全国で唯一、都道府県が主催を務める競艇場です(2020年11月現在)。
また、ボートレース津(三重県津市)に続き、全国で2番目に公認された競艇場です。
ビワコオオナマズをモチーフとした「ビナちゃん」がマスコットキャラクターを務めるほか、2012年からはロボットヒーロー「ロボットレーサーV」が誕生しました。

そんなボートレースびわこ最大の魅力は、琵琶湖を一望できることです。
琵琶湖の一角を競走水面として利用しているため、美しい景色をバックにレースを楽しむことができます。
晴れた日には近江富士や比良山、近江大橋なども見ることができます。

水面特徴

淡水湖である琵琶湖を競走水面としているため、水質は淡水です。
水が硬く標高が高いため、モーターのパワーがレースに大きな影響を及ぼします。
標高が高く、気圧が低い環境ではモーターの燃焼効率が通常時よりも悪くなります。そのため、助走が短いインコースは出足が弱くなり、アウトコースに後れを取る展開が多くなります。
それに加え、ボートレースびわこの競走水面は1マークが狭く、センターポールからの振りが大きいこともインコースが不利となる要因として挙げられます。
斜めに走行しなければならない分だけ、直進できるセンターコース、アウトコースに後れを取りやすくなります。
これらのことから、全国有数の“インコースが油断できない競艇場”として有名です。

また、季節や日によって水面状態が大きく変化する点も、押さえておきたいポイントです。
特に注意したいのが春。周囲の山々から琵琶湖に雪解け水が流れることで水位が上がるうえ、沖からは強風が吹きます。
その結果、波が立ちやすく水面が大きくうねることがあります。
ほかにも、「梅雨の時期は水位が上昇する」「行楽シーズンは付近を通る観光船により引き波が起こりやすい」といったことを意識する必要があります。

しかし逆に、観光船が少なく、水位が下がる冬場は全国随一のスピード水面になります。気温低下によりモーターの性能も向上するため出足が決まりやすく、インコースの勝率がグンと上がります

主要レース

ボートレースびわこでは、周年記念競走(GⅠ)としてびわこ大賞」、企業杯競走(GⅢ)として「キリンカップ」が開催されます。
また、2000年まで周年記念競走として行なわれていた「秩父宮妃記念杯競走」も、例年4月頃に開催されます。

その他には、新鋭リーグ戦「びわこ新人王決定戦」、女性リーグ戦「びわこプリンセスカーニバル」、そして「ビナちゃんカップ」をはじめとする様々な一般戦も注目です。

SG(スペシャルグレード)の有無

2020年11月現在、ボートレースびわこで開催されたSGは2タイトルのみ。
1957年の「第3回モーターボート記念競走」と、2003年の「第6回競艇王チャレンジカップ競走」です。
全国的に見ると、SGの開催回数はかなり少ない競艇場といえます。

施設概要

ボートレースびわこは、全4フロア構成です。

メインフロアである1Fは屋外立見席が設けられており、レースを水しぶきがかかるほどの至近距離で観戦することが可能です。
また、北入場門から入ってすぐのところにあるビナちゃんのトリックアートは、人気スポットの一つです。
記念撮影ができるほか、パワースポットとして必勝祈願する人も少なくありません。
見る角度により、ビナちゃんのボードが飛び出しているように見えるため、子供にも人気があります。

そのほか、2016年にオープンした外向発売所「レイクルびわこ」も要チェックです。
比較的新しいため内装が美しく、無料休憩所もあるため、快適にくつろぐことができます。
午前7時半から営業しているので、本場のオープン前から入場可能です。

2Fは無料の自由席が設けられているフロアです。
1,000以上の一般席があるほか、畳仕様のシルバー席もあります。
また、案内所で座布団を借りられるなどの細かい気配りが嬉しいポイントです。

3Fも2Fと同様、無料の一般席が設けられています。女性専用のレディース席があるので、女性1人または女性同士で来ている方にオススメです。
また、レストラン「ボートママ」や売店「ボートベイビ」が併設されているため、食事や飲み物に困る心配はありません。
その他には2マーク側にキッズコーナーがあるので、子連れの方も気軽に楽しむことができます。

4Fは有料指定席が設けられたフロアです。
各席にテーブル、卓上モニター、荷物置き場があり、快適にレースを観戦することができます。
ただし、ペアシートが400席以上あるのに対し、シングルシートが20席弱しかない点に留意する必要があります。
また、広い展望ラウンジでは、景色やテレビを見ながらソファーでくつろぐことも可能です。

アクセス方法

電車場合

  • 京阪石山坂本線「大津市役所前駅」下車 徒歩約10分
  • JR湖西線「大津京駅」下車 徒歩約13分または無料送迎バス約5分
  • JR東海道本線「大津駅」下車 無料送迎バス約7分

※無料送迎バスの運行スケジュールは、ボートレースびわこの公式ホームページをご覧ください。

場合

  • 名神高速道路「大津IC」または「京都東IC」から約15分