原田幸哉(長崎)が最後にSGを勝ってから約11年9ヶ月。

デビューから数え切れないほど走った水面で、仕掛けの勘は全く変わっていませんでした。
インからのスタートはコンマ04。
今節5度目となるトップスタートでスリットに飛び込み1Mを先マイすると、序盤から抜群のパワーだった72号機の後押しもあり、他艇を全く寄せ付けず圧勝しました。

「イメージ通りのスタート。100点満点のレースができた。」と、ゴール後は万感の思いを込め右手を突き上げました。
通算4度目のSG制覇は、育ててくれた蒲郡へ最高の恩返しとなったことでしょう。

4月に下関でプレミアムG1マスターズチャンピオンを勝ち、5月には徳山周年を制し、今度はSGを勝ちました。
まさに驚異的な復活で「気持ちの面が大きい」とのこと。
余計な焦りがなくなり、自然体の走りが好循環を生んだようです。

この優勝で獲得賞金は9800万円を超え、1位の峰竜太も射程圏に入りました。
「まだまだ僕ら世代も終わっていない。いいレースをしてもっとファンを楽しませたい。」

今年のSGでは前本泰和・浜野谷憲吾に続き、原田まで確かな実力を誇示しました。